2012年8月26日日曜日

具体


遅ればせながら 「具体」ニッポンの前衛 18年の軌跡  に行ってきました。
「具体」を知ったのは20数年前のNHK教育TVの日曜美術館だった。
ビキニ諸島で水爆実験が行われ第五福竜丸が被爆し
それの影響でゴジラが生まれた1954年、
自分が生まれたこの年に具体美術協会は発足する。
その映像は衝撃だった。
自分が生まれた頃に こんな前衛をやっていた人達がいたんだと。




会場の入り口、村上三郎の紙破りをモチーフにしていた。

            その村上三郎の有名な「紙破り」のパフォーマンス。
           だが この写真はクローズアップされて紹介されていなかった。


                これも有名な白髪一雄が足で描いた作品。
           日曜美術館では天井からぶら下がった縄につかまりながら
           足でキャンバスに描いていた映像も衝撃的だったが 
           今回の展示ではその制作過程は紹介されていなかった。


                これも有名な 田中敦子 の「電気服」。
             会場の展示は1980年台の再制作されたものだった。

            
               田中敦子の旦那さんの金山 明 の作品。
おもちゃの自動車に絵の具が下にしたたるようにしたものをキャンバスに走らせて描いた作品。




            何れも 会の中心的な人物 吉原治良の提唱する
      「人のまねをするな、これまでに無かった物を創れ」を体現するべく挑んだ作品達。

           自分的にはTVで観た 制作方法とかも強烈に印象に残っていたので
           もう少しそれも有っても 良かったのかなぁ とか思ったが 
            まぁ 出来上がった作品が全てなので 
            過程はどうでも良いと言われたら お終いですが・・・。


     
       会場を出ると 元永定正の作品のリメイクがあまり目立たなく飾られていた。
                  その彼も最近 亡くなった。



           でも まぁ 面白かったです。作品も沢山有ったし。

       20数年前のそのTVの放送のすぐ後で 今回の規模には比べ様もないが
       当時 広尾のとあるビルで「具体」の展示が有った。
    
        電気服も有ったし 白髪一雄の 赤くペイントした木の作品も展示されていた。

青春18きっぷ


久しぶりに9日間の夏休みが取れたので青春18キップでのんびり5日間の
一人旅に行ってきました。
1つ目の目的は会津若松に有る 通称 さざえ堂というお寺のお堂を見たくて。
(僅かばかりでも 福島に・・・という気持ちも有ったし。)



 中の通路が二重螺旋構造になっている為 上る人と下る人別の階層を歩く作りになっている。

向こうに見えるのがもう一つの通路。
三十三の札所巡りをこのお堂を上り下りすることで済ませようと。
そこで 上り下りする人が鉢合わせしないように!と
こんな二重螺旋構造に。
しかも これを建てたのは江戸時代中期。
頭の柔らかさに感心する。






お堂の天井に張られた沢山のお札。




                    門の彫り物もかなり凝っている。

                
                  会津若松の市庁舎。
          来年の大河ドラマの主人公がこの土地の生まれらしく
          いたるところに案内が有った。




             二日目はラーメンを食べようと喜多方に。
             町は閑散としていて 観光客もまばら。
              唯一 坂内食堂だけは長蛇の列。
自分もそこに行きたかったが 並ぶのは嫌いなので 他の店に入ったが 全く美味しくなかった。

             2時頃の磐越西線で新潟にはいった。
       写真は撮らなかったが 阿賀野川沿いのこの路線の景色も結構良かった。

  新潟には高校時代の友人がいて 彼の部屋に泊めてもらいオリンピックを見ながら痛飲!

  翌日 その彼も実家の長野に帰るというので 彼の車で自分も3日目の訪問先にはいった。

      去年の3月14日に大地震が有った 栄村 の程近くに18歳迄過ごした故郷がある。
       幼な馴染みに連絡したら 自分の家に泊まれ というので ここでも甘える事に。
                約20年ぶりに一緒に飲んだ。

前の晩に久しぶりに降った雨の残りで低い処にもやが。千曲川を間にはさんだ川向こうの山肌。

             彼にバイクを貸してもらい 生まれ育った村に行ってみた。
       ここには同級生の女子が1名残っていると聞いていたので 訪ねてみたが 
        たった今 会社に出勤したとの事で会えず。

              彼女のお袋さんにお茶を入れてもらい しばし歓談。 


            20年振りの故郷は過疎化が進み 当時14軒有った家も 今 
                 8軒を残すのみで ほとんどが高齢者。

    友人のお袋さんに 朝 昼まで ご馳走になり 4日目の目的地の野沢温泉に。
        子供の頃から良く来てはいたが 結構好きな温泉地なんだよね。

               ここには14箇所の無料 外湯がある。

   写真は 温泉街の中心にある 大湯。ここのお湯は熱いので入らなかった。

             お盆ということもあって 温泉街はかなりの人出だった。



               ここは野沢温泉のシンボル的な 麻釜(おがま)。
             源泉の湧き出ているところで一般人は立ち入り禁止。

        傍に ここで茹でた 温泉卵とかとうもろこし とか売っている。
    お店の中で 温泉卵 1個食べた。お茶が出て 漬物とか いっぱい好きに食べれて。


                     ここは松葉の湯、 いい感じ。

                泊まった民宿の程近くの 新田の湯。
                 朝 5時過ぎだったが かなり混んでいた。

5日目は9時半ごろ野沢温泉を出て 飯山線の戸狩野沢温泉から長野にはいった。

長野には叔父がいて 久しぶりに顔を出すことにした。
叔母が3ヶ月程前に亡くなり 新盆の遺影に手をあわせた。

この後 2時の電車で軽井沢に行く事に。
 しなの鉄道というローカル線に乗って 軽井沢で18キップを見せると
「これは使えないんですよ!」との事。
しなの鉄道 はJRじゃなかったんだよね。

軽井沢から横川間はローカル線は無くて JRバスに乗る。
折からの Uターンラッシュでバイパスの混雑を避ける為 旧道を走るとアナウンスがあった。

200以上のカーブの連なる旧道は全く空いていて 途中 有名な めがね橋 が見えたり
これは これで良かった。

横川から高崎に出て 高崎からは湘南新宿ラインで一本、戸塚にまいもどった。

ローカル列車の旅はほとんど座れて 唯一 立ったのは
東北本線の黒磯と郡山の間のみ。

青春18キップは5日間 JR線が乗り放題で11500円。 都合 使ったのは3日間のみ。
2日分余ったので 息子に上げた。

あぁ 18きっぷ はオッチャンでもオバチャンでも乗れるんですょ。
(但し 新幹線 特急 急行には乗れない)