遅ればせながら 「具体」ニッポンの前衛 18年の軌跡 に行ってきました。
「具体」を知ったのは20数年前のNHK教育TVの日曜美術館だった。
ビキニ諸島で水爆実験が行われ第五福竜丸が被爆し
それの影響でゴジラが生まれた1954年、
自分が生まれたこの年に具体美術協会は発足する。
その映像は衝撃だった。
自分が生まれた頃に こんな前衛をやっていた人達がいたんだと。
会場の入り口、村上三郎の紙破りをモチーフにしていた。
その村上三郎の有名な「紙破り」のパフォーマンス。
だが この写真はクローズアップされて紹介されていなかった。
これも有名な白髪一雄が足で描いた作品。
日曜美術館では天井からぶら下がった縄につかまりながら
足でキャンバスに描いていた映像も衝撃的だったが
今回の展示ではその制作過程は紹介されていなかった。
これも有名な 田中敦子 の「電気服」。
会場の展示は1980年台の再制作されたものだった。
田中敦子の旦那さんの金山 明 の作品。
おもちゃの自動車に絵の具が下にしたたるようにしたものをキャンバスに走らせて描いた作品。
何れも 会の中心的な人物 吉原治良の提唱する
「人のまねをするな、これまでに無かった物を創れ」を体現するべく挑んだ作品達。
自分的にはTVで観た 制作方法とかも強烈に印象に残っていたので
もう少しそれも有っても 良かったのかなぁ とか思ったが
まぁ 出来上がった作品が全てなので
過程はどうでも良いと言われたら お終いですが・・・。
会場を出ると 元永定正の作品のリメイクがあまり目立たなく飾られていた。
その彼も最近 亡くなった。
でも まぁ 面白かったです。作品も沢山有ったし。
20数年前のそのTVの放送のすぐ後で 今回の規模には比べ様もないが
当時 広尾のとあるビルで「具体」の展示が有った。
電気服も有ったし 白髪一雄の 赤くペイントした木の作品も展示されていた。
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